将棋の教え方で質問です。
はじめまして、OT19841223と申します。
この前、7歳の息子が友達と将棋をしたらしいのです。
それで、私に「教えて」といってきたのです。
息子のお願いなので教えてあげたいのは山々なのですが、私も駒の動きが分かる程度の知識しかありません。
普通は息子には、将棋の入門書を買ってあげて駒を動かしながら楽しんでいるんですが
分からない所になると、私に「なんで、○○だとダメなの?」って聞いてきてしまうのです。
例えば、「なんで、7八金ってしないと駄目なの?2四歩ってしたい」
とか
「なんで、振り飛車だと歩を交換されちゃだめで居飛車はいいの?」とかです。
私も、勉強をしているのですが、ほぼ初心者なので質問されると困ってしまいます。
このような場合はどうすればいいのでしょうか?
また、初心者におすすめの本があったら教えてください。
よろしく御願いします。
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子供は放っておいてもすぐに強くなります。
あなたのなすべきは、息子さんに「指導」や「回答」を与えることではなく、
将棋に適した環境を作ってあげることです。
中原名人のお父さんは、誠少年と同時に将棋を覚え、じきに飛車角落ちに差し込まれてしまい、
「二枚落ち十番勝負」で10連敗して以来二度と駒を手にしなかったそうです。
世の中には碁・将棋にからきし能力の無い人がいるものです。
ただし、お父さんは自分で脚付きの将棋盤を作り、
仙台のデパートで一番高い駒を買い与え、
将棋道場(もちろん有料)に通わせてくれたそうです。
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「なんで、7八金ってしないと駄目なの?2四歩ってしたい」
「なんで、振り飛車だと歩を交換されちゃだめで居飛車はいいの?」とかです。
7歳でそのような質問をするのはレベルが高いというかかなり強くなる素質がありそうな気がします。
1.「なんで、7八金ってしないと駄目なの?2四歩ってしたい」
▲7八金が最善手で▲2四歩が悪手の局面は▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩の出だしと思われます。
実は昭和初期辺りまではプロでも▲2四歩が指されていたこともあります。実はそれほど悪くはなりません。
▲2四歩は以下△同歩▲同飛のときに、後手に1歩持ち駒があるので△8六歩▲同歩△8七歩で
先に角が死にます。
変化1.
△8六歩に▲2三歩は△8七歩成▲2二歩成△同銀 以下▲2八飛にすぐ△8八歩成でも先手一歩損で悪いですが、
△8六歩などとされると更に苦しいです。
▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△8七歩以下は▲2三歩に
△3五角と飛車取りと歩を取りながらの馬作りを見せる手が好手です。
以下▲2八飛△5七角成▲2二歩成となります。
変化2.△3五角に▲2五飛△5七角成▲5五飛は以下△6七馬▲5三飛成△5二歩あるいは△5二金右に
竜が逃げた後△8九馬で桂得なので後手優勢です。(しかも銀取りを受けて▲7九銀や▲7九金には△6七桂があります)
▲2二歩成に対しては△同銀と△同飛の2つの手がありますが
△同銀なら▲4五角と打つ手があります。仮に△5二金右などと飛車の横効きを遮ると
▲2二飛成で銀が取れます。
また、△6二飛と受けると▲5二歩( 30年くらい昔に▲4五角を▲3六角や▲9六角として良く次の一手に使われていた局面)
があり銀を取られないように△同飛だと▲6三角成となってこれは
先手も十分です。実際は▲4五角に△3二金が最善で以下▲4八銀△7五馬▲6三角成
くらいでほぼ互角です。
従って△同飛が正しいです。以下▲2三歩には△1二飛と逃げ▲2二角に△2四歩と受ければ後手よし
と書かれている本が多いと思います。以下▲1一角成△同飛▲2七香などには
△4五角と打って▲2四香には△2七歩で後手がいいです。(飛車香両取りです)
△1二飛の所△8二飛などは▲2二角や▲4五角があり、やや後手がいいとは思いますがすこし損です。
▲2三歩を打つところで▲同飛成△同銀▲5四歩の方が有力かもしれません。
これでも厳密には後手有利だと思いますがたいした有利でもありません。アマチュア初段以下なら五分五分に近いですし、
プロでも持ち時間が短ければ後手が勝ってもおかしくないくらいの差ではあります。
かなり、長くなってしまいました。厳密にかつ丁寧に書くとこれくらいになります。
初心者用にはこれほど深くは書かれている本はないと思います。
2.「なんで、振り飛車だと歩を交換されちゃだめで居飛車はいいの?」
居飛車でも飛車先交換されると損です。ただし、お互い飛車先を交換できる分には互角です。
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8四歩▲7八金△3二金▲2六歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛
△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛
この展開はお互い交換できているから互角です。
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8四歩▲7八金△3二金▲2六歩△同歩▲同飛▲2六飛
これは先手だけ飛車先交換できて後手は交換できないので先手がよさそうに見えますが
先手も▲7六歩とか▲3六歩とか▲4六歩を突かないまま駒組みを進めること出来ません。
いずれはどこか突くことになります。その際に(飛車の横効きが止まった際に)
後手は△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛(または△8二飛)と交換できます。
従って互角ということになっています。
良く昔から、「飛車先交換3つの利」といいます。
一つ目は一歩手持ちにすることです。好きな筋で一歩使えることは非常に大きいです。
一歩を持つことで実現しやすい手筋としては、銀ばさみなどが挙げられます。
二つ目は交換して歩がいなくなったところに銀が進出できることです。
▲2五に銀が出られます。
三つ目は飛車の効きが直通することにより、相手の駒の動きが制約されることです。
例えば、△3二金が△4二金などと動いた瞬間▲2三飛成が実現します。
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きちんとした先生に教わるほうが無難でしょう。
子供将棋教室も検索エンジンにかけてみたらいろいろあります。
あるいはOT19841223さんが息子さんに隠れてこっそり勉強していくのもありますね。
おそらく手筋本や法則本のほうがわかりやすいのではないかと思います。
「将棋の公式」(加藤治郎著 東京書店)に、「なんで、7八金ってしないと駄目なの?2四歩ってしたい」という疑問について書かれてます。
内容は難しいのですが、できるだけわかりやすく書かれているのでおすすめです。
「なんで、振り飛車だと歩を交換されちゃだめで居飛車はいいの?」については以下に挙げるサイトの将棋指南所の中にヒントがあるかもしれません。
鬼斬転輪(おにぎりころりん) http://www.interq.or.jp/dragon/onigiri/
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なんで、7八金ってしないと駄目なの?2四歩ってしたい。
7八金は相手が8六歩などと居飛車できた場合角が危ない、また攻められやすくなるからです。
ですが、振り飛車の場合は違う所を守る。
相手が攻めてこない場合は2四歩でも良いでしょう。
なんで、振り飛車だと歩を交換されちゃだめで居飛車はいいの?
振り飛車では逆に守る方が大切になり、相手から攻められやすくなるからです。
居飛車の場合は自分の飛車が歩に邪魔されずに攻められるからです(棒銀の場合は特に)
よくわからなかったらすいません。
また、本を読むだけでは身につきませんので、yahoo!ゲームの将棋でほかの人と対戦しながら強くなるのがよいと思います。
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