2012年3月27日火曜日

将棋盤や駒について。

将棋盤や駒について。

新榧の将棋盤と本榧の将棋盤の違いについて教えて下さい。

先日偶然、新榧製の将棋盤の実物を見たのですが、連盟のウィンドウを飾る本榧製と見まごうばかりで、おもわずうっとりさせられましたが、何がそんなに違うのでしょうか?



あと、それはそれとして(雲の上の話として)、超の付くほどの初級者の小学生と、同じく超の付くほどの初級者のその親が、新榧製の将棋盤を、駒台ともども(黄楊製とかの手彫りの駒含む)持つのはおかしい(生意気、とか、不細工、愚か、等々)でしょうか?



本榧製との比較から、いくら値段的に圧倒的お買い得感のある新榧の将棋盤とはいっても、素人目には非常に美しく、自分が持つにはいかにも分不相応な気分です。

金額的には、Wii(ゲーム機)の3万5千円には何の抵抗も無いくせ、将棋盤の3万5千円には、途方も無い贅沢感を覚えます。

それでも、子供のクリスマスプレゼントだったらいいんじゃないか・・・とか、または、有段者が本榧、だから初級者には新榧がむしろ相応しい?、などと、いかにも手前勝手な購入の口実を未練たらしくもつい考えたりしてしまいます。

将棋には礼儀や節度もあると聞き及びますので、どうも個人の趣味嗜好の勝手にもゆかず、或いは、無知がもたらす無駄使いは避けたい、という思いも一方にはあり、為に、「購入する・しない」に際して、どなたかのご教示に授かりたい、というのが正直なところです。

変な質問ですみません。


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あなたがどんなに高級な盤を購入されても別に分不相応なんてことはありません。良い盤を買った方が上達が速いし、良い筆を買った方が良い字が書けます。

ただし、新カヤというものは榧とは科も目も違い、似て非なるものです。主に北米産のアガチス、スプルース、シトカなどの総称で、榧とは縁もゆかりもありません。このような紛らわしい名称は碁将棋盤店が用い始めたので、私が通産大臣なら不当表示として取り締まりたいところです。

余程の大木のようで柾目が通って誠に見かけは良いのですが、欠点としては、徐々に木目の間にホコリが入って取り去ることができず、薄汚くなります。また木質が堅く、手がしびれます。

同じ厚さ同士で比べれば、桂とほぼ同額ですので、私は桂材をおすすめします。

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