プロ棋士になるには原則「奨励会」なる組織にに入会して、プロ試験を経なければなりませんが、どうして年齢制限があるのですか?
将棋をするのに、年齢なんか関係ないはずですよね?
まあ、30歳超えて力士などのプロ選手になる、と言うのであれば、合理的理由がありますが、60歳を超えて、定年後の第二の人生に棋士になる、とか、刑務所帰りやリストラや勤め先の倒産によって失業した者や、ニートや引きこもりが人生のやり直しに30歳・40歳を超えてから棋士になる、と言うのがあってもいいはずなのに、なぜ年齢制限があるのでしょうか?
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将棋は、小さい頃から始めると格段に強くなりますが、大人になってから
始めても対して強くはなれません。外国語を覚えるのに、子供はすぐに
ネイティブになりますが、大人はなかなか覚わらないのと同じです。
子供は3ヶ月に1級(1段)伸びますが、大人は1年に1級も伸びません。
将棋連盟は、スター棋士が欲しい、のであって、アマチュアよりちょっと強い
プロは要りません。スター棋士でないと商品価値が無いからです。
30歳、40歳からやっても、とてもとてもスター棋士にはなれません。
また、もっとも大きな理由は、プロ棋士を目指す人の人生を守るためです。
年齢制限が無ければ、ずるずると奨励会に残り、プロ棋士になれなかったら
いつまでの就職できません。
昔には31歳の年齢制限だったのですが、これではプロになれなかった場合
「中卒、職歴なし、特技将棋」では、就職もままなりません。
26歳ならまだ人生やり直しがきくであろう、というので26歳の年齢制限が
あります。年齢制限ギリギリでプロになって、その後、スター棋士になった人
というのもいません。スター棋士はみんな20歳くらいまでにプロになっています。
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同感です 奨励会という仕組みも その中に駒落ち戦がまだあるのも いかにも古風な日本人的考え方で私もしっくりきません 出来ればチェスの世界のようにみんなレーティングにしてプロとアマチュアの壁をなくしてほしいです チェスで駒落ちは絶対になく それは別のゲームだと言われます
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確かにおっしゃる通り、将棋するのに年齢は関係ありませんし、実力が開花する時期が遅い方もいらっしゃるかも知れません。
若い方にしかプロになるチャンスが無いのは不公平ですよね!
ご安心下さい。そういった方々の為に、ちゃんと裏街道とも言うべく道が最近作られました。
一つはアマチュアとして腕を磨き、アマ6棋戦(アマ竜王戦、アマ名人戦、アマ王将戦、支部名人戦、赤旗アマ名人戦、朝日アマ名人戦)で優勝、且つ プロの推薦が貰えれば、奨励会三段リーグへの編入試験受験資格が得られます。試験は、原則奨励会二段と8局指し、6勝以上で合格です。
他にも、アマチュア参加枠のある棋戦に幾度も出場、対プロの戦績として10勝以上、且つ 勝率6割5部以上(良い所取りで可)を収め、プロ棋士の推薦を得られれば、いきなりプロに編入する為の試験を受験可能です。こちらの試験は、原則新四段5名(棋士番号順に選定)と指し、3勝以上で合格となっています。
流石にプロへの道だけあって、簡単では有りませんが、道が無い訳ではありません。
あとは棋士になろうとする方々の実力、意志の強さ次第でしょう。
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