将棋のプロルールについての質問です。
トーナメント戦で、勝者が病気などで次の対局に出られないような場合、次の対局相手が不戦勝で勝ち上がるのか、先の敗者が繰上がって次の相手と対局するのかを知りたいです。
将棋会全体的なルールで定められているのか、大会ごとに違うのかという点もあれば是非お教え下さい。
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トーナメントの場合は、不戦勝で勝ち上がりです。
挑戦者決定リーグの場合は、一回戦が始ままっていない段階で、リーグ新参加者が死亡や長期休場などの場合は、予選決勝の敗者が繰り上がります。
前期残留者が、そういう事態になった場合は、予選決勝敗者全員でのプレーオフとなります。
タイトル戦の場合、第一局の開始前に、対局者のどちらか、死亡もしくは対局不能になった場合は、挑戦者決定戦敗者が繰り上がります。
(七番勝負が始まってしまえば、たとえ三連勝しているほうが死亡しても、残り不戦勝で生きているほうの勝ちです)
追記。
地震などの天災、自分および家族の病気では対局延期は認められません。
1親等の葬儀の場合は対局日の変更が認められています。
(自分の両親、妻の両親、配偶者、子供)
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病気・遅刻などで急に欠席した対局は、全て不戦敗になります。
ただ、天災人災・家庭内での伝染病・忌引などの場合は、
対局延伸の申し込みなら可能だったと思いますよ。
仮に全棋戦の休場を表明しなくてはならない様な場合でも、
組み合わせが既に決まっている対局は全て不戦敗です。
1年間休場の場合、順位戦については、
抽選前に宣言すれば欠場できます。
順位戦は特別なリーグ戦ですし、
ご質問と直接には関係ないですが。
昨年9月の、JT杯将棋日本シリーズ2回戦の対局前。
家族がインフルエンザに罹った、シードの渡辺竜王について、
日本将棋連盟が欠場を決めたことがありましたが、
これはJT杯が特別な棋戦である為の特殊な判断です。
JT杯は、全ての対局が、全国各地での公開対局です。
多くの棋士が全国を巡り、将棋ファンとの交流の場を持ちます。
前日には、記念の子ども大会も開かれます。
予定日に対局が無くなると…企画が全てゼロになってしまいます。
かといって、「濃厚接触者」を連れ出すわけにもいきません。
そのような訳で、JT杯の選抜基準で次点であった、
谷川浩司九段が2回戦から出場しました(ちなみに優勝)。
…これは相当、特殊な判断とお考えください。
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