王様の次に偉い駒は?
アマ3段のヘボ棋士です。
最近は近所に住む甥(9歳)とその友達と将棋を指す事があります。もちろん遊びであり指導対局なんてものではありません。
先日、指していたら子供達から王様の次に偉い駒って何?と質問されました。
『甥』 絶対に飛車だよ、すげー強いし取られたら負けちゃうもん。
『友達1』 えー?金将だよ、だっていつも王様の近くにいるもん。
『友達2』 飛車と角は同じくらい偉いよ。どこからでも飛んで行けるし成ったら動けないところがないもん。
別段決まりがなく、優劣をつけても仕方無いのは解っておりますが覚えたての子供達がある程度納得がいき夢を壊さないようないくような回答をしたいと思い質問しました。
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あえて判定するなら、「友達1」の「金将」が正解だと思います。が……。
少なくとも「友達1」と他の2人は論点がずれてますね。
(1) 将棋のルールとして「価値が高い」のは、飛車と角行 (竜王・竜馬)。
ご存知と思いますが、持将棋規定の点数が飛車 5、角行 5、その他 1と定められています。
(2) 将棋の戦略として「重要性が高い」のは、竜王。
駒得の話なら、最重要の駒は竜王です。また、飛車は角行に勝ります。権威に裏打ちされた根拠を提示したければ、たとえば谷川九段著『本筋を見極める』では、龍王12、龍馬10、飛車10、角行8、と7、金将6、成銀6、……。
(3) 将棋駒の文化的考察として「偉い」のは金将。
駒は武将と兵士と獣(馬)と兵器(車、行)に分類できるのではないかと思います。将の位は鉱物の価値で序列されており、玉(宝石)>金>銀>銅>鉄>石です (現代の将棋には銀までしかありませんが)。よって、玉将と同じカテゴリで玉の次に価値が高い金将が「偉い」と言えます。竜王は王だから将より偉そうですが、これは昔の将棋にあった麒麟や鳳凰の仲間の「獣」であり、身分としての「王」ではないと思います。ちなみに「桂」と「香」も財宝の類を表していると思われます。
こんなんでいかがでしょう。
これって「友達1」が何の脈絡もなく「玉将の次に偉い駒って知ってる? 金将だぜ!」とか言って「甥」と「友達2」にまるで賛同されなかった、という状況でしょうかね。「友達1」は、成長するにつれ、相手によって話題を選ぶ必要があることを学んでいくことでしょう。
「友達2」ですが、持将棋規定なんか知らないと思うので、何を根拠に飛車と角行が同等と言っているのかが気になります。飛車はすべてのマスに2手以内で行けるけど角行はそうではないと理解したうえで、なお、行けるマスの多さだけでは優劣は判断できないと考察して、飛車と角行が同等との見解を通そうとしているのなら、なかなかの意思と思考力の持ち主かもしれません。
「甥」は常識人ですね。
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最も単純ではありますが
枚数が少ない飛車と角が偉いと言っておけば良いのではないでしょうか?
偉いから1枚づつしか無い、同じ枚数だから価値は同じ。
金から香に関しては偉い方が王の近くに居る。
これなら飛車も角も王からの距離は同じなので
価値は同じと言っても何とか矛盾は発生しないと思います・・・
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庶民の私としては、やはり、歩。と答えて欲しいかな、
禁じ手に二歩がありますが、他の駒にはそのような規制はありませんよね、やはり歩はそれだけ強い駒ってことになるのかな、
飛車一枚と歩九枚ならどちらが大事なのかな? それと三人の子供さんが答えてない、駒を言ってあげたほうが、いいような気がします。
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王様の次に偉いのは
全ての駒の主導権を握る貴方です
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王様の為に戦ってくれている全ての駒が偉いんだよ~とかw
何故って、遣い方によってはすべて強いし、必要なんだよ~とか?ww
だって王様はどの駒が取られても、心で泣いてるんだよ~とかwww
まぁ、感動するか反論するかは育て方でしょうm--m
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昔の将棋に酔象という駒がありました。これが成ると太子という駒になります。この太子は特殊ルールで王将と同格、例え王将を詰まされても太子が健在なら負けにならず者勝負は続行という扱いでした。
まあ現在ではありえません。王将は唯一無二の存在、代わりはありません。
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終盤においては、王手をかけられた場合、その相手の駒が歩であっても龍で取らなくちゃいけない、なんてことは良くあります。
王様は絶対です。
その次は↑のように龍が歩に負ける(?)ことだってあります。
歩のない将棋は負け将棋とも言います。
何が言いたいかというと、あなたが分かってらっしゃるとおり、比べようが無いってことです。
子供は優劣をつけたがりますが。それができないところ(それぞれが個性や役割を持ってること)が将棋の魅力の一つじゃないでしょうか?
病気になったときは医者が一番偉いし、火事が起きたら消防士の人が一番偉いし、事故が起きたら警察や弁護士の人がえらいという感じのことだと思います。
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